発注について

組み込みシステム開発マイスターでは,各チームごとに作品制作に使用する物品購入のための予算が割り当てられています.この予算内で,各チームが作品制作に必要な物品を選定して購入することができます.このページではチームから物品の発注を行う際の注意事項を説明します.

発注先と納期について

 マイスターで物品を購入する場合,原則はインターネット上で購入ができる日本国内の事業者からの購入となります.海外の販売サイトやオークションサイトからは原則購入できませんので注意して下さい.また,直接店舗で購入してレシートや領収書で清算することもできません.必ず学校に購入を依頼してください.以下はマイスターでよく利用される販売サイトの一例です.なお,書籍を購入することはできません.書籍が必要な場合は,担当教員に相談してください.

海外の通販サイト(原則利用できないが場合によっては応相談)

下記サイトからは原則購入することはできませんが,どうしてもこれらのサイトを利用して物品を購入する必要がある場合は担当教員に相談してください.

発注表の記入内容について

作品制作に必要な物品が決まったら,発注表に記入します.最初は悩む場合もあるかもしれませんが,ここでは最低限押さえておくべきポイントについて説明します.

発注表に必要な情報

発注表で商品を指定する際に重要なことは,記載された情報から誰が見ても確実に間違いなく目的の商品を特定できることです.以下は,商品を特定するために必要な情報です.

  • 商品名(販売サイトに掲載されているとおりに記載すること)

  • 型番や商品ID(型番などの識別子,又は販売サイトと組み合わせて商品を一意に絞れるもの)

    • 色違い,寸法違い,容量違いなどのバリエーションがある場合はそれらも含めて一意に定まる情報が必要です.

  • 購入先業者名(販売サイト名)

  • 単価

    • 購入時期によって単価が変動することもありますが,そのサイトを閲覧した時点の単価を記入してください.

    • 期間限定の割引セール等の価格で記載されても,その価格では購入できません.

  • 数量

  • 部品詳細URL

    • 最重要情報です.そのURLにアクセスして間違いなく目的の商品にたどり着くことを確認して下さい.

  • その他備考

    • 上記の欄でどうしても特定させられない場合,備考欄で寸法指定や色指定などを行ってください.

    • 色違いでも構わない場合などもここに記載しておいてください

URLの書き方

URLは,簡潔かつ商品を一意に特定できるURLを記載してください.以下に推奨URL書式を示します.

***には任意の文字列が入ります

電子部品の購入先・購入数量について

電子部品の購入先について

 電子部品を購入する場合,特別な理由が無ければ電子部品を専用に扱っている販売サイトを利用しましょう.以下はその一例です.これらのサイトを指定するとスムースに発注が進みます.

 電子部品の購入先として,Amazon,楽天,aliexpressなどの一般ECサイトはお勧めしません.上記の電子部品を専門に扱う事業者から購入するようにしましょう.(Amazonや楽天などは様々な事業者が出店しており,質の保証がない場合が多いことや,納期が大幅に遅くなる場合があります.特別な事情がない場合は上記の専用事業者を利用しましょう.)なお,商品は必ずしも発注書に記載した発注先から購入されるとは限りません.同一の商品が複数の販売サイトで販売されている場合は,発注書とは違う販売サイトで購入される可能性もありますので注意してください.

 また,購入先はできる限り揃えたほうが,発注に必要な事務作業も少なくなりスムースに進みます.安く購入できる方法を探して経費を節約することは大事ですが,必ずしも販売サイトに掲載された価格で購入できるわけではなく,送料等の手数料が必要になることも多いため,できる限り上記の一般的なサイトで必要な物品を指定してください.


電子部品を購入する際の数量について
 比較的安価な電子部品を購入する際は,作品制作中に故障したり紛失したりすることを考えて,予備を買っておくと良いでしょう.作品制作の過程で作り直さなければいけなくなる可能性もあります.時間的にも予算的にも余裕を持った設計を行うことを心掛けましょう.どうしても必要な物品を購入する予算が不足しそうな場合は,事前に担当教員に相談し設計変更などを検討してください.

 また,部品は購入数量によって納入パッケージや単価が変わる場合があります.例えば小さな電子部品は,同じ型番であってもカットテープ,リール,レールなどで納入される可能性がありますが,中身は一緒です

※一部例外として型番の末尾を納入容姿によって変更している場合がありますので最後の数文字だけ違う場合はデータシートをよく読みましょう.中身が同じ場合納入パッケージにこだわる必要はないかと思いますのであまり気にせずできるだけ一般的な購入先を指定して,まとめて購入することをお勧めします.

 秋月電子で購入可能な商品を中心に,汎用的な電子部品はすでにJ電算室準備室に常備在庫しています(在庫物品はこちら).部品発注前にJ電算室準備室に在庫がないか確認してください.在庫している部品はマイスターの作品制作で使用する目的であれば必要数を自由に使ってもらって構いませんが,必ず必要な数量のみを持ち出すようにし,余分に持ち出すことはしないでください

一部袋ごと,パッケージごと保管していますが,くれぐれもそこから必要な数量のみを取り出して持ち出してください.過剰な持ち出しは厳禁です.
例:抵抗を袋ごと,ジャンパワイヤを割かずにそのまま等

電算準備室には抵抗はE24系がすべて揃えてあります.また,コンデンサやスイッチ類も在庫しています.これまでのマイスター作品でよく使われている汎用部品を中心にそろえていますので,回路の構成を考える際は一度在庫部品の一覧を眺めてみることをお勧めします.

部品パッケージ・実装方法について

 電子部品には大きく分けて次の二つのタイプがあります

  • リード部品(長く出たいわゆる"足"の部分を基板に通しはんだ付けするタイプ)

  • 表面実装部品(基板上に直接おいて実装するタイプ)

 表面実装部品は実装面積を小さくできる利点がありますがその作品専用のプリント基板を自作することが必須になります.また,リフローやはんだ付けでの実装難易度が高く,初心者にはお勧めしません.専用のプリント基板を制作する場合であっても,リード部品で問題ない場合は初心者は無理に表面実装にチャレンジせず,変換基板などを使用することをお勧めします.
どうするのがよいかわからない場合はTAや担当の教員に相談してください.

ブレッドボードは,試作段階では便利ですが,手軽に回路を構成できる反面,接触不良が発生したり,接触抵抗や耐圧・耐電流の面でプリント基板に劣ります(高電圧には耐えられませんし大電流を流すとブレッドボード自体が溶けてしまう恐れがあります).
完成した際にブレッドボードだと見栄えも悪く動作不良の原因にもなるため,できる限りプリント基板かユニバーサル基板に部品をはんだ付けして実装しましょう.

発注表提出後の流れ

発注表が提出されたのち,TAの学生やマイスター担当教員がチェックし,学校を通して発注します.

発注した商品が学校に到着し,納品研修が完了した段階で教員が物品を受け取ります.その後TAの学生のサポートでチームごとに仕分けと商品の確認を行い,当該チームに商品到着の連絡を送ります.これらの手続きは,発注から最短でも1週間程度発注先や時期によっては2-6週間程度かかります.

なお,発注締め切り直前の12月~1月は発注が込み合うため通常よりもさらに多くの時間が必要になります
できる限り早く物品の選定を行い,発注を済ませるようにしましょう.